【デマ多すぎ】北朝鮮の核ミサイルが日本に落ちた際の本当の被害はどれほど?

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2017年8月、9月に北朝鮮から発射されたミサイルが日本の上空を飛び大きな騒ぎを呼びました。

それで、Twitterなどでミサイルが東京上空で爆発した際の範囲などが拡散されていますが、正直デマが多いです!

ですので、今回は北朝鮮がミサイルを発射した際の本当の被害について説明していきます。

北朝鮮の核開発の現状

北朝鮮が建国されたのは今から約70年前の1948年9月9日。

第二次世界大戦後、ソ連の指導の元で金日成(キムイルソン)が就任し現在の金正恩(キムジョンウン)に至るまで3代に渡って独裁政治を続けています。

核開発を本格的に始めたのは朝鮮戦争後。

当然、国際問題に発展し一時期は核拡散防止条約(NPT)に加盟し、国際原子力機関(IAEA)の監視下に置かれていたのですがどちらも脱退しますます核開発が進んでいきました。

2006年には初めて核実験を行い、2017年9月3日の核実験も含めるとこれまでに6回行っています。

すでに弾道ミサイルに搭載可能なほどの核爆弾を開発済みだと考えられており、威力は20ktほど。(広島原爆と同じぐらい)

さらに、2017年9月3日に行われた地下核実験ではマグニチュード6.3を記録しており、威力が最大160ktと水爆の初期段階まで開発が進んでいますがまだこの水爆を弾道ミサイルに搭載する技術はないと考えられます。

被害想定のデマが多すぎ!

さて、昨今の北朝鮮情勢から実際にミサイルが爆発した際の被害がどれほどになるのか調べている方は多いと思います。

しかし、その中には正しく報じてない情報もあるのでそれらについて紹介していきます。

まず、こちら。

これは主にTwitter上で拡散された画像で何万リツイートもされました。

東京、千葉、埼玉などがすっぽりと入っておりこんなのが落とされたら日本はおしまいだと思われた方もいるかもしれませんが、これは世界最大の水爆『ツァーリ・ボンバ』を仮に東京に落とした時の被害となります。

このツァーリ・ボンバは旧ソ連が1950年代に開発した水爆で威力は50メガトン(広島原爆の3300倍)と凄まじいのですが、長さ8m、直径2m、重さ27トンとあまりに大きく実用的でないとこのことで量産はされませんでした。

もちろん、ミサイルに付けることは絶対に不可能です!

次に幸福実現党が作成した核ミサイルのシュミレーション動画。

こちらの動画では核ミサイルによって爆心地から6km内は壊滅すると言っているのですが、北朝鮮にこれほどの爆弾はありません!

というのも、このシュミレーションはアメリカのマイクという水爆(12メガトン)を元に作られており、現在の北朝鮮の核の威力を元に作られていないからです。

現在の北朝鮮の核ミサイルの威力が15~20ktほどなのでこれの800分の1くらいです。(笑)

こういう動画って誤解を生んでしまうので早く訂正すべきだと思うんですがね。。

実際の被害範囲はどれくらい?

では、北朝鮮の核ミサイルが撃たれたらどれほどの被害になるのでしょうか?

今回は被害シュミレーションを行える『NUKEMAP』というサイトを使って検証していきます!

北朝鮮において現在、弾道ミサイルに詰める核の威力がだいたい広島原爆ぐらいなので東京駅、名古屋駅、大阪駅に落とした場合はこうなります。

■東京駅

死傷者数:68,180人
負傷者数:245,150人

■大阪駅

死傷者数:80,140人
負傷者数:252,370人

■名古屋駅

死傷者数:69,730人
負傷者数:169,570人

いずれ水爆が弾道ミサイルに積めるようになった場合、もっと被害は大きくなるのでしょうが現状はこんな感じです。

北朝鮮問題に対して議論するのは大事ですが、デマを広げないようにしましょう!

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