2017年の大河ドラマ『おんな城主直虎』
実在したといわれている井伊直虎(いいなおとら)に焦点を当てた物語ですが、果たしてこれに原作はあるのでしょうか?
また、脚本の森下佳子さんとは一体どんな人物なのでしょうか?
今回はそれらについて紹介してきます!
おんな城主直虎に原作はある!?
おんな城主直虎に原作があるかどうかですが、結論から言うと原作は存在しません。
今作は井伊直虎という実在した女性をモデルにしていますが(井伊直虎が男性だという説もあり)、小説などの原作などはなくオリジナルの作品となります。
(『おんな城主直虎』の小説は現在発売されていますが、これはドラマに合わせてNHKから発売された小説で原作ではないので注意してくださいね。)
最近の大河ドラマはオリジナル作品思考が強く
・2012年『平清盛』
・2013年『八重の桜』
・2014年『軍師官兵衛』
・2015年『花燃ゆ』
・2016年『真田丸』
すべてオリジナル作品となっています。
また、井伊直虎に関して大まかな生涯についてはわかっていますが、もともとの文献が少ないため、少しばかり創作が混じった作品になると思います。
森下佳子ってどんな人物?
さて、オリジナル作品だけあって気になるのは脚本は誰かということですよね。
もともと、原作がある場合はそれに従って行けば面白さを演出できますが、オリジナル作品の場合はその脚本家の腕に作品のできがかかってますからね。
今作の脚本は森下佳子さんが担当します!
森下佳子さんはん大阪府高槻市の脚本家で小さいころから芝居が好きな女の子でした。
その後、東京大学に進学し劇団サークルを立ち上げ演出兼脚本を担当!
OLになった後も仕事の傍らプロットライターとして活動し、脚本家の遊川和彦さんに見初められ2000年のドラマ『平成夫婦茶碗』で脚本家デビューを果たします。
※プロットライター:ドラマや映画などで脚本家さんが脚本を書く前にある程度、シーン展開やストーリーを固めて台本を作るお仕事です。
さらに、朝ドラ『ごちそうさん』やドラマ『白夜行』などの脚本も担当している日本を代表する脚本家の一人です。
ー森下佳子さんの代表作ー
・白夜行(2006年)
・JIN-仁-(2009、2011年)
・ごちそうさん(2013年)
・天皇の料理番(2015年)
・わたしを離さないで(2016年)
視聴率はどうなる?
女性を主人公にした大河ドラマには『花燃ゆ』がありましたが、これは最低視聴率9.3%という芳しくない結果を残してしまいました。
今回の『おんな城主直虎』も女性が主人公なので同じ失敗を繰り返すのではないかと感じている方もいらっしゃると思いますが、脚本の森下さんは以前にも時代劇ドラマ『JIN-仁-』の脚本を担当しておりこれを大成功に導いています。
また、主演の柴咲コウさんも『大奥』での出演経験があるなど時代物の作品に関してはかなり慣れているのでおそらく大丈夫だと思います。
(花燃ゆの脚本家たちは時代劇に不慣れだったと言われています。)
また、2016年の真田丸に続いて2期連続で戦国時代ものなので、真田丸の視聴者をそのまま移行させることができると考えられます。
ですので、今作の視聴率はいい線までは行くと個人的には思っています。
女性が主人公の大河ドラマは少ないので、今作はぜひとも成功してほしいですね。